駆動方式とエンジンの置き方の関係

エンジンの置き方は、駆動方式に密接な関わりがあります。 一般的に縦置きはFR車、横置きはFF車が多くなります。 縦置きされたエンジンは、一般的に前後の重量バランスを理想的な配分(50:50)にしやすいレイアウトです。

縦置きされたエンジンでFR車といえば代表的な例は、BMWです。 現在、大排気量エンジンはほとんどがV6エンジンとなっていますが、BMWは直列6気筒のエンジンを縦置きにしたFRが主流です。

縦置きに多いFR車では、動力伝達装置を後方に置いています。そのことによりハンドリングだけでなく、乗り心地にもよくなるのです。 さらにFR車ではエンジンルームが広いため、サスの設計の自由度が高まりクルマの各性能に好影響をおよぼします。

一方横置きエンジンはFF車が主に採用しています。 通常はエンジンとトランスミッションが一体となっており、クルマのフロントの部分の荷重が重くなります。 そのため、前後重量配分がアンバランスになり、ハンドリングがFRほど優れていません。

しかし一方横置きエンジンのFF車にもメリットがあります。一つは動力伝達装置が前方にあるため、車内空間の静粛性が高まり、進入する振動音も少なくすることができます。 また生産ラインでは、エンジンから伝達系統までが一つのユニットになっているので、生産効率が良くなり、コストが安く大量生産可能となり、販売価格も安くすることができます。

大衆車にFF車が多いのはそのためです。 日本でもコンパクトカーは全てFF車です。 世界的な大衆車の代表的なクルマであるフォルクスワーゲンのゴルフもFF車なのもうなづけます。