ドライサンプとウェットサンプ

ドライサンプとはエンジンのオイルパンに潤滑油を貯めず、オイルタンクを使う構造のものを呼びます。 国内で販売されているクルマの多くは、ウエットサンプ方式です。 エンジン内部で使われる潤滑油をエンジン下部のオイルパンからポンプで吸いながらまた使用するという方式です。

一方ドライサンプは通常のウエットサンプ方式に比べて2倍以上のオイルを使用して蓄えています。 そのことによりオイルの劣化する頻度も少なく、またエンジン内部の冷却に非常に有効なのです。 またドライサンプではオイルパンが無いぶんウエットサンプ方式に比べてエンジンを低く搭載できるという利点もあります。

エンジンを低く搭載できるということは車体の重心をより低くすることができるので、ハンドリング等の操作感がよりダイレクトになったり、横風の突風が吹いてもクルマが安定するのです。 ホンダのコマーシャルで、低重心ミニバン等の宣伝がありますが、重心が低いことはこのようなメリットがあるわけです。

ただし、ドライサンプは市販車にはあまり採用されません。 通常の運転ならばオイルの温度が過度に上がったりしてエンジンを痛めることがないので、コストがかかるドライサンプにする必要がないためです 。